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写真のように、サックスの下の部分を右足によりに傾けて構えます。
構造上、傾けた方がサックスはリラックスできる構造になっています。
1.ストラップ(吊り紐)を調節する
ストラップの高さはとても大事です。
ストラップが下がりすぎているとマウスピースを咥えた時に下あごでリードを押さえてつけてしまうことがあります。
楽器を構えた時に、ちょうど口の位置にくるか、少し下にマウスピースが来る高さに調整します。
2.肩の力を抜く
構えるときには、猫背にならないようにアゴを前に出し、しっかりと背筋を伸ばします。
足を肩幅に開いて重心を中心に置く。
横にひじが張っていないか?
サックスが下向きになりすぎていないか?
をチェックします。
重要なポイントは、サックスを支えるのはストラップで、両手はサックスがぶれないように補助をするだけです。
つい、サックスの背面のフックにかけた親指でサックスを持ち上げようとしてしまいますが、あくまで固定するだけです。
3.少し前のめりの姿勢
サックスを吹くときの姿勢は、背筋を伸ばしてと言われますが、背筋を伸ばすことを意識しすぎて後ろに反り返っている人を見かけたりします。
後ろに反り返ってしまうと、体が倒れないようにと、お腹の筋肉がバランスを取ろうと緊張をするので腹筋を使って息を吐くことがスムーズにいかなくなります。
ですので、心持ち前のめりぐらいの感じに姿勢を保つことで、お腹もフリーになりしっかりした音がでるようになります。
長いフレーズを吹くときに息が足りなくなる時も、楽譜の方に体を前に倒すことで、お腹の筋肉が楽に使えるようになり無理なく吹くことができます。
自身では、前のめりになっているつもりでも、誰かに確認してもらえば見た目にはまったく不自然でないことがわかると思います。
ポイントは股関節とお尻の動きを意識することです。
プロの人がたまに、背中を後ろにそらして苦しそうに吹いている姿を見かけますが、あれは観客が喜ぶからそうしているのであって、初心者は真似しないでくださいね。
姿勢を伸ばし、イスにはあまり深く腰をかけない。
両足を開いてサックスを足の間に入れて挟むようにして構える方法と、
両足を閉じて、右足の外にサックスを構える2つの方法があります。
両足を開いて構える方法は、身体がねじれないので呼吸がしやすいメリットがあります。
男らしいですが、女性には抵抗がある構え方かも?
これらを頭に入れながら、あくまで自然体を意識して構えます。
正しい姿勢を保つことが美しい音色を出す事にも繋がります。
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肺活量があまり無い人でも安心してください。
サックスは正しい腹式呼吸とブレスができれば、肺活量に自信がなくても上手に吹くことができます。
サックスに限らず楽器はほとんどが腹式呼吸で吹くことで美しい音色を出すことができます。
腹式呼吸は横隔膜を腹筋を使って上下させ吐く息を少しづつにしたり、しっかり吐いたりして、吐く息を調節して均一の音を出すようにする呼吸法です。
腹式呼吸は日常、自然に行ったりしているのですが、これを意識して練習することでサックスに吹き込む息の量をコントロールできるようになります。
そうすることでスムーズに音を出すことができるようになります。
まず、お腹を膨らますのを意識しながら、口や鼻から息を十分に吸い込みます。
お腹いっぱいに息を吸いこんだら、そこで一旦息を止めます。
そして口を小さくあけ、そこから少しづつ息を吐き出すようにします。
サックスに限りませんが、管楽器には必ず息継ぎ(ブレス)があります。
ピアノや弦楽器にはブレスはありません。
ですのでピアノや弦楽器には基本的にブレスという息継ぎの時間は存在しません。
ブレスを上手く取ることが出来ないと息継ぎの空白の時間が長くなりすぎて音が拍いっぱい出ないことになります。
たとえば2分音符が3拍半位だったり1拍半位で終わってしまうのです。
ブレスは出来るだけ短時間に、たくさんの息を吸えるように、そして長く息を吐けるように練習します。
ブレスはマウスピースを咥えた状態で、唇の両端を少し空けて吸い込みます。
この時に自然に鼻からも息を吸い込むことになります。
ブレスをする時に、上の歯をマウスピースから離して急いで咥え直す人を見かけますが、これでは毎回マウスピースを加える位置が違う状態になりアンブシュア(口の形)が崩れてしまいます。
ブレスの時に、上の歯がマウスピースから離れないように注意してください。
ブレスがきちんとできるようになると、サックスの音も安定してきます。
また、ブレスをした後は息をたくさん吸い込んでいるので、つい気合を入れ過ぎて吹いてしまいがちです。
ブレスをした後は、一度しっかり止めて『トゥー』と綺麗に出すように心がけてください。