本ページはプロモーションが含まれています。
ここでは、サックスの組み立て方、サックスの手入れ方法、マウスピース、リード、リガチャーの取り付け方、置き方などを紹介しています。
まず、サックス初心者にとって、最初に困るのがサックスの組み立て方です。
組み立て方によっては、楽器に不具合がでたり音質が変わったりするので、正しい組み立て方を覚えることが、とても大事です。
初心者のためにサックスの組み立て方を動画を交えてわかりやすく説明します。
また、演奏が終わった後の取り外し方、手入れのやり方も説明しているので最後まで読み進めてみて下さい。
ここからは、サックスの正しい組み立て方を紹介している動画あるので、それを参考にしてください。
動画の下に、動画のセリフを文字起こししたテキストも用意しました。
また、動画の文字起こしプラスαの情報も補足してあります。
アルトサックスの組み方組み立て方と演奏後のお手入れについて説明します。
まずマウスピースをネックに取り付けてみましょう。
この時マウスピースにリードとリガチャーを付けたままだと、リガチャーが変形したりリードが割れてしまう恐れがあるので、リードとリガチャーを外してから行います。
その際リガチャーを先に外すとリードにぶつかって傷をつけてしまうことがあるので必ずリードから先に外すようにしてください。
リードの先端が割れても音は鳴りますが、あまりよろしくありません。
ネックのコルクが固く差し込みづらい場合はコルクグリスを薄く塗ります。
コルクに汚れが付いている場合は、拭き取ってから塗ってください。
演奏後はケースにしまう前にふき取ります。
このコルクグリスには潤滑剤としての役割と、コルク内部の気泡を潰して機密性を高める役割がありますので、指でよくなじませてください。
コルクグリスは、ベットリと塗る必要はありません。
薄く万遍なく塗るようにします。
買ったばかりのサックスは、コルクが固い場合もありますが、固いからとたくさん塗っても効果は変わりません。
この作業は差し込む時の滑りをよくするという目的+マウスピースとコルクの隙間をなくし密着度を高める効果もあるので、毎回行います。
楽器を買った時に付いてきたマウスピースなら問題ありませんが、あとから買ったマウスピースが穴のサイズに合わない場合があります。
そのときは楽器屋さんにコルクを巻きなおしてもらいましょう。
マウスピースを取り付ける際、ネックのキーなどの可動部を強く握って変形させないよう注意して下さい。
ネックのコルクが硬い時には、いくら注意していても1回くらいは間違いを犯してしまう場合があるので、細心の注意を払うようにして下さい。
マウスピースをねじりながらまっすぐに差し込みます。
まっすぐにねじ込もうとしても、スムーズに入らないので、ねじりながら入れます。
5ミリから1センチぐらいコルクが見える位置まで差し込みます。
YAMAHAの4Cのマウスピースを使う場合の目安は約1pです。
マウスピースのメーカーや楽器の組み合わせで、この入れ具合は変わってきます。
この位置でサックスのチューニングも変わってきます。
おかしな位置で吹く事に慣れてしまうと、おかしな奏法が身に付いてしまうので、とても重要なポイントです。
マウスピースの真ん中とネックの背骨に当たるボーガードが一直線になるようにします。
直接口に触れるマウスピースの汚れ・除菌にクリーナーを使用します
ヤマハのクリーナーは安全なノンアルコールタイプ。
スプレーし、拭き取るだけで、洗浄・消臭ができてとても衛生的。
ネックにマウスピースを取り付けられたら、リードとリガチャーを取り付けます。
リードは湿っていないと音を出すことができないので、取り付け前に水につけておきます。
リガチャーを先にマウスピースに通してからリードを差し込みます。
マウスピースの平らな面とリードの平らな面を合わせる様に取り付けます。
マウスピースとリードがまっすぐになるように取り付け位置を調整します。
左右にずれて隙間が開いてしまうと音が出ません。
マウスピース先端とリード先端を同じ高さに合わせる様に調整します。
その際リードの先端を指で叩いたりして調整すると、リードが割れてしまうことがあるので必ずリードの中心部分を両脇から柔らかく持って取り付け位置を調整してください。
見る角度によって位置がずれたりしないように、必ず目の高さで確認します。
リードを髪の毛1本分マウスピースより内側の位置に合わせるのがコツです。
リードの厚みが少し薄く感じるようなら、少し先端を上にセッティングする方法もありますが、まずは基本を覚えましょう。
【関連記事】 サックスリードを吹きやすくする方法やリードの選び方
リガチャーは リードの皮のついた部分まで下げ軽くねじを締めてください。
リガチャーの合わせる位置は、YAMAHAの4Cのマウスピースの場合はうっすらと縦に線が入っています。
リガチャーは、マウスピースの穴がある方からみて右側にネジがくるようにします。
リガチャーの種類も2種類あって下側で締めるリガチャー、上で締めるリガチャーがあります。
だけれども、どちらもネジは右側にくるようになっています。
これで完成です。
本体にネックを取り付けましょう。
まず本体に差し込まれているパッドセイバーを抜き取ります。
本体のキーの付いていない部分をしっかり持ちます。
サックスは非常に精密なキーがたくさんついています。
1つでも曲がってしまうとちゃんとした音が出なくなるので注意してください。
ネックの可動部を変形させない用、注意しながらまっすぐ差し込みます。
ここも、まっすぐ入れようとしてもなかなか入らないので、ねじりながら差し込みます。
ネックと楽器が合わさる部分は金属だけなので、傷がついたり変形してしまうと空気が漏れて音が出にくくなってしまいます。
慎重に取り付けて下さい。
ここには基本グリスは塗りませんが、すごく固い場合だけほんの少しだけ塗ってください。
その際、本体のオクターブキーが押されている状態だとうまくジョイントできないので注意してください。
ネックのボーガードと本体の飛び出しているオクターブキーのバーが一直線になるように位置を調整して下さい。
位置が決まったらネジを締めて固定します。
オクターブキーがうまく連動していれば組み立て完成です。
サックスをテーブルの上などに置くときはサイドキーやテーブルキーが圧迫されないようベル部分のブランドロゴが下になるように置いてください。
ケースに入っているときとは逆向きです。
机や椅子の上に置いたために転落し、大掛かりな修理が必要になった例も数多くあります。
大切な楽器のためにスタンドをお勧めします。
サックスを演奏する上で必要なアイテムとしてストラップがあります。
正しい姿勢で演奏する為に自分の体に合わせて調整する必要があります。
ストラップを首にかけてサックスの本体裏側にあるストラップリングにストラップのフックを引っ掛けます。
ストラップの長さを調整して、マウスピースは自然と口元にくる位置に合わせてください。
練習・演奏が終わったら本体からネックを外します。
本体のネジを緩めて少しねじりながらまっすぐ抜いてください。
ネックからマウスピースを外すときはリードとリガチャーを先に取り外します。
ネックのコルクにコルクグリスが残っていると汚れの原因になるのでティッシュなどで拭き取っておくと良いでしょう。
ネックの中の水分はスワブなどで拭き取ってください。
リードの水分や汚れはガーゼなどで綺麗に拭き取りリードケースに入れて保管してください。
尚、リードは消耗品なので傷がついたり割れてしまわなくても、3〜4回使ったら新しいものと交換します。
初心者の方は2番ぐらいの薄いリードを一箱買い置きしておくことをお勧めいたします。
サックスはきちんとメンテナンスをしていれば一生使うことができる楽器です。
サックスを演奏した後には必ず掃除をするようにしましょう。
この掃除をしないと管体やタンポが錆びたりしてサックスの調整が狂ったりします。
マウスピースはスワブを通さず水洗いをすることをおすすめします。
スワブを通してしまうとマウスピースの内部が削られて音質が変わってしまう可能性があるからです。
また、水を通すことでマウスピースに唾液のカルシウム分が白く付きにくくなる効果もあります。
水分はガーゼなどで綺麗に拭き取ります。
スワプを使うのなら、ネック・マウスピース専用のマイクロファイバー製スラブを使用し、スワブ通した後、引きぬく時には必ず入れた方向から抜き出すようにします。
本体用スワブは下の曲がったU字部分に水分が一番溜まるので、その部分をしっかり拭き取れるスワブを使用します。
クリーニングスワブは、布に紐がついた形で紐の先端に重りがついています。
この重りをベルの方から入れます。
そのまま本体を逆さまにしてネック取り付け部分から重りを出します。
紐を引っ張って本体内部の水分を拭き取ります。
ネック用のスワブと楽器本体のスワブは分けて使います。
練習後に、スラブ・吸い取り紙で水分を取り除いたあと、ドライヤーで乾かそうとしてはいけません。
タンポを取り付けている接着剤が熱で溶けてしまうばかりか、ドライヤーの熱で収縮を繰り返すことで調整が狂ってしまいます。
スワブ・タンポの水分をしっかり取った後は、10分ぐらい放置しておくだけでOKです。
それからケースにしまいましょう。
ケースの中にカメラ用の防湿財を入れておくのもいいですよ。
サックスの手入れをしている時に、スワブが抜けなくなることは、サックス奏者に取ってはアルアルです。
そんな時は、慌てて無理やり引き抜こうとしないでください。
無理に引き抜こうとすると、キイを曲げてしまったり、溶接が必要な大変な修理に発展することがあります。
突いてもスワブを固めることにもなります。
もしスワブを詰まらせてしまったら、無理をしないで修理屋さんに持っていきましょう。
お店にもっていけば、その場で処理してもらえます。
スワブを通す時は、紐が結ばれていないか?布が丸まっていないかを確認して、ゆっくり通します。
スワブ詰まりは、慌てて通した時によく起こるんです。
まずは慌てないことです。
もし、スワブに穴が開いていたり、破れていれば、スグに新しいスワブに交換しましょう。
引っかかりの原因になってしまいます。
なぜ、スワブが抜けなくなるのか?
まず、サックスの中をよく覗いてみて下さい。
オクターブキイが飛び出しているのがわかると思います。
そうなんです。
このオクターブキーが内側から出ているので、スワブが引っかかり詰まりやすくなるのです。
ネックも同様です。
演奏が終わったら楽器についた手の汚れ(油分)を拭き取ります。
サックスは指紋を拭き取らないと汗は酸性ですのであっという間に錆びてしまいます。
芯金や針バネの素材はステンレス製ですので鉄よりは錆びにくいですが純度100%ではないので何も手入れをしないと必ず錆びてしまいます。
その際、キーなどはあまり強く拭くとバランスが狂ってしまう場合があるので注意が必要です。
いつも拭き取っていればクロスだけでキレイになります。
そのクロスですが安価な物はラッカーを削り取ってしまうので少し高くても良いものを使いましょう。
砂埃は「クロス」で拭き取ります。
楽器内部に砂が入ってしまった時には、手の触れる部分や面積の広い部分だけでもいいので、「眼鏡不拭き用の布」「マイクロファイバー」等を洗濯して綺麗な状態で軽く拭き取るようにします。
「マイクロファイバー」が無いときは使い捨てのウェットティッシュでも構いません。
砂埃が舞い上がるところでサックスを吹くとタンポが穴をふさぐ時に砂やゴミが挟まるとタンポに砂が食い込み微妙にへこみます。
掃除をして砂埃を取り除いたとしても食い込んだタンポのヘコミはそのまま残ってしまいます。
するとヘコミから隙間がだんだん開いてきて、上手くふさがらなくなり息漏れがするようになります。
すると息漏れがしないように強く押さえないといい音がでなくなり、次第に楽器全体のバランスが崩れていきます。
できれば砂埃が舞うような屋外で吹く事は遠慮したいものです。
上記の2つのポイントの他に、頻繁に楽器を使う方の手入れ方法です。
クリーニングペーパーでタンポについた水分を取り除きます。
ペーパーを挟んだまま抜き取るのではなく挟んでキーを開け閉めするだけにします。
挟んだまま引き抜くとタンポがこすれて駄目になります。
クリーニングペーパーが無い場合は、あぶらとり紙のような水分と油分を取ってくれるものなら何でもOKです。
タンポがベタつくときは、パウダーペーパーを使います。
使い方はクリーニングペーパーと同じです。
パウダーが付いている面をタンポに当たるようにします。
頻繁に楽器を使う方はキィの部分にオイルをさして下さい。
ただ、毎日楽器を使用していてもキーオイルは頻繁にさす必要はありません。
オイルをさし過ぎるとキーの周りにオイルが残りホコリがつきやすくなります。
オイルをさすときには自分でさすのではなく年に1回ぐらい調整に出したりする時にさしてもらえばいいでしょう。
手入れが終わり楽器を使わない時には必ずスタンドに立てておくかケースにしまいましょう。
絶対に横においてはいけません。
それと、サックスは野外での演奏には向いていません。
砂埃がキーについたりすると動作不良を起こしたり摩耗の原因になったりします。
こんなことも?
と思うかも知れませんが、これがとても重要なんです。
というには、ケースを間違えて上下逆向きに置いたために、ケースを開けたときにサックスが滑り落ちて破損してしまうことがあるからです。
必ず、取り出す時にはケースの天地を確認してください。
ほとんどの楽器メーカーは会社のロゴが蓋の方についているので、メーカーロゴを上にすれば間違いないでしょう。
ケースの中に、サックスは3つの部分に分かれて収納されてます。
こちらの教材でもDVDでわかりやすく解説しています。↓↓