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ここではサックス初心者のチューニング方法を解説しています。
しかし、サックス初心者といっても千差万別です。
まったくのサックス初心者なら、最初はチューニングは無理です。
まずは、アンブシュア、ロングトーンなど基本をしっかりこなし、安定した音が出せるようになってからチューニングをしましょう。
吹くたびに音程や音色がかわるようでは測りようがないです。
また、初めからチューニングを気にすると良い音が出せなくなってしまうからです。
まっすぐ吹いているつもりなのに、チューナーがずれるのなら、それはまっすぐ伸ばせてないことになります。
サックスを吹くうえで、音が揺れるということは大問題なのでロングトーンの練習をしっかり行う必要があります。
まずしっかり音を鳴らすようになってからチューナーで音を合わせましょう。
(チューナーとは、音程を正確に視認することが出来る機械)
チューナーは、購入してもいいですし、スマホでアプリをダウンロードしてもOKです。
チューナーメーカーのアプリもあるので、それをダウンロードすれば、持ち運びも便利だし費用もかかりません。
まずは、サックス初心者ならそれでいいと思います。
サックスのチューニングは、温まってから行います。
楽器を出して、いきなりチューニングをしてはいけません。
楽器が冷たいと音程が低くなるからです。
チューニングをする前には、必ずウォーミングアップ(軽い音出し)をするか、音が出せない場合は、息で楽器を温めましょう。
(息で手のひらを温めるように、ゆっくりと温かい息を入れます。)
また、気温や季節によって楽器のコンディションは変わるので、しっかりとチューニングをして合わせていきます。
サックス初心者は、当然耳で聞いて音を合わせることはできないので、チューナーという機械を使うことになります。
チューナーは3,000円くらいから万単位のものまでいろいろありますが、最初は冒頭でもお話ししたように無料アプリをスマホにダウンロードして使用すればいいでしょう。
性能的には何も問題がありません。
普通は442Hzから440Hzくらいの間で合わせます。
(Hzとは周波数の単位で、Hzの前にある数値が高いほど、音程も高いです。
440HzのB♭よりも、442HzのB♭の方がほんの少し高い音になります。)
ジャズ・ポップスでは440HzでA(ラ)、クラシック、吹奏楽などの場合だと、442Hzで半音上の実音「B♭」で合わせることが多いです。
音程が高い方が、華やかな音楽になりやすいため、吹奏楽は明るい(高い)音色で演奏するという理由で、442Hzが好まれています。
ピアノと一緒に演奏する場合は容易に調律できないので、ピアノの調律に合わせる必要があります。
吹く音は、だいたい実音B♭かA(ラ)で合わせます。
実音とは
アルトサックスはドの音を吹くとミの♭の音が鳴る楽器で、移調楽器と呼ばれています。
ですので、実際のドの音を鳴らそうとすると、ラの音を鳴らす必要があります。
このようにサックスでは楽譜上の音と実際鳴っている音が異なり、実際鳴っている音の方を「実音」と言います。
上のソ(オクターブキイを押して、左手の人差し指・中指・薬指も全部押したやつ)か、その下のファの#(右手の中指追加)でやります。
サックスだけに限りませんが、基本的に管楽器は、低い音は、チューナーより低くなりやすく、高い音は、チューナーより高くなりやすいです。
ですので、チューニングは楽器の音域の、真ん中あたりの音で行うことが良い。ということになります。
他にも違う音で合わせる方法や考え方はありますが、サックス初心者はしばらくはそれでやってみましょう。
音を聞いて合わせるのではなく、チューナーを見ながら行います。
チューニングはチューナーの目盛りの真ん中に針が来るように音程を合わせます。
チューナーを見ながら実音を鳴らします。
チューナーの針が右に来ている時は基準より高い音程で、チューナーの針が左に来ている時は基準より低い音程です。
この際、マウスピースの握り方を正しくしていないと、
抜いたときにリードを押さえているリガチャーが外れてしまうので気をつけてください。
目安は、マウスピースをはめるところに巻いてあるコルクが1cmほど余っているくらいです。
ただし、これは絶対的ではなく、吹いている内にリードの状態や楽器が暖まってきたり、口の状態でも微妙に変わることがあります。
ですので、一度合わせたからといって安心せず、練習中でも時々確認しましょう。
目標としては、半年から1年くらいはかかりますが、基準の音をピアノなどで出し、それを耳で聞いて、チューナーのメーターを見ずに合わせられるようになることです。
ロングトーンで、アンブシュアを安定させて一定の息を入れながらチューニングします。
マウスピースを入れたり抜いたりするのはほんの少しで大丈夫です。
音程は、マウスピースの抜き差しだけでなくマウスピースのかみ加減でも大きく音程が変化するので、アンブシュアが安定していない初心者の方は、大体音程が合っていれば結構です。
大きくマウスピースを抜き差しをしすぎないようにしましょう。
いくつかのフレーズを吹いて、口を「曲を吹く口」に調整してからチューニングをします。
まだ長い間安定した音をキープできない初心者の場合は、一番自分が楽だと思うアンブシュアでチューニングしてください。
チューニングの際のアンブシュアと、実際の演奏時のアンブシュアが異なってしまうと、せっかくのチューニングも意味を成さなくなってしまいます。
サックス初級者の多くは音感をチューナーに頼りっきりのため、演奏する時とチューニング時で大きく音程がズレてしまいます。
サックスは大きい音はアンブシュアが緩み音程が下がり、小さい音はアンブシュアが締まって音程が高くなる傾向にあります。
また、サックスはアンブシュア(口の締め方)を調整無しでは、完璧な音程を出せる楽器ではありません。
ドの音でぴったりチューニングしても、ラやソの音が狂って聴こえることもあります。
それゆえに、「サックスは耳で吹く楽器」とも言われ、自分の音を良く聞いて、音程のずれを口の締め具合で調整します。
音程が安定したところで、コルクとマウスピースの境界線にボールペンで印を付けると、次回からチューニングの手間が省けます。
低音と高音を無理に真ん中に合わせようと、最初から完璧な音程を目指さず、
始めは、低音はチューナーの針の-20まで、高音は+20くらいまでの範囲に収まってればOKと、まずは自分で決めたマイルールの範囲の音を守るようにします。
サックスは構造的に、低音が低くなりやすく、高音が高くなりがちな楽器だからです。
チューナーは前述したように、無料アプリをダウンロードしたものでも、機能は十分に備えています。
プロの演奏家でも、高級なチューナーを使っている人は多くはありません。
それでもチューナーが単体で欲しいのであれば、メトロノームとレコーダーが一体になっているものが、持ち運びが楽なのでおすすめです。
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