サックスマスクを島村楽器が開発!
島村楽器が、マスクをしたままサックスやリコーダーを演奏できるマスクを開発しました。
名前は「シリカクリン/管楽器対応抗菌消臭立体マスク」といって、8月18日(火)から、全国に展開する島村楽器の店頭と、直販サイトで販売します。
- 価格:1枚1,680円(税込)
- カラー:ホワイト、ライトグレー、ブラック
- サイズ:Sサイズ(175(幅)×135(高さ)mm)
:Mサイズ(190(幅)×140(高さ)mm)
サックスマスクというと、青色をしたサックスブルーのマスクが検索でヒットするのですが、そのサックスマスクとは全く関係がありません(笑)
見たとおり、マスクをしたままサックスを吹くことができるマスクのことです。
でも、これは普通のマスクに切り込みを入れても同じようですよね?
島村楽器のマスクの特徴は、マウスピースやリードの開口部以外は、マスクの内側に取り付けられた保護布で開口部を塞いでくれることです。
サックス演奏時には、マウスピースをくわえる横からつばが飛ぶのを防いでくれます。
演奏時以外は保護布が開口部を塞ぎ普通のマスクとして使用することができます。
乾燥材のシリカゲル製品の開発や製造を手掛けるテクナードと共同開発した商品です。
マスクの内側は、シリカクリン配合の特殊生地が使われ、マスク内の消臭と湿度を調節します。
マスクは立体設計で、マスク内には適度な空間が確保され、メッシュ構造なので通気性にも優れています。
マスクをつけたままで、呼吸量が多いサックスを演奏することができ、手洗いした後、乾燥させることで繰返し利用することができます。
このサックスマスクをつけることで、周囲に配慮しながらも演奏を楽しむことができるといいですね。
「サックス マスク」の評価
発想が面白かったのか、発表があった8月12日その日には、もうTwitterで「サックス マスク」がトレンド入りしました。
「サックス マスク」のキーワードで調査もされたのですが、評価としては、ポジティブな反応が88.9%、ネガティブな反応が11.1%と分類されました。
「面白い」といったツイートが多かったようです。
なかには、「意味がないのではないか」というマスクとしての効果を懸念する声や、
「演奏中に酸欠で倒れそう」とか「リードがマスクに引っかかって割れてしまうのでは」と心配する意見も見受けられました。
ヤマハの実験
ヤマハミュージックジャパンは新日本空調と協力して、“息を吹き込む楽器”を演奏した際に放出される飛沫の可視化実験を行いました。
楽器演奏時に飛び散る水滴の量や距離を、「くしゃみ」や「発声」と比較する実験です。
実験に使用した楽器は次の5種類。
- フルート
- アルトサクソフォン
- トランペット
- ソプラノリコーダー
- 鍵盤ハーモニカ
実験の結果、演奏時の飛沫が確認されたのは、フルートだけです。
他の、アルトサクソフォン、トランペット、ソプラノリコーダー、鍵盤ハーモニカは飛沫が確認されませんでした。
つまり、この4種類の楽器に関しては、新型コロナウイルスの感染で飛沫の心配はいらないということになります。
ただし、トランペットはマウスピースだけで吹いた時には、「くしゃみ」ほどではありませんが、1メートルを超える飛沫が確認されています。
また、トランペットやリコーダーの手入れとして行う「水抜き」でも飛沫が確認されています。
つまり、トランペットやリコーダーでは、ウォーミングアップや片付けの時の方が飛沫発生のリスクが大きいということです。
ですので、トランペットではマウスピースだけを使ったウォーミングアップは周りに誰もいない場所で行い、
水抜き(ツバ抜き)は、タオルやハンカチで飛沫が出る部分を覆うか、人が近くにいる場所ではしないことが求められます。
ここで、取り上げているサックスマスクを使用することで、さらにサックス演奏時の飛沫の心配がなくなることを期待したいです。